戦時中、西日本最大級の兵器工場であった小倉造兵廠があり、昭和20年8月9日の原爆投下の第一目標地であった北九州市・小倉。太平洋戦争で多くの尊い命が奪われた広島・長崎・沖縄などと同様、北九州市でも八幡大空襲など戦争による被害や悲しみ、苦労がありました。市内には、戦時中のことを今に伝える学習スポットが数多くあり、平和について様々な視点で学ぶことができます。

祈念碑・長崎の鐘(小倉北区/勝山公園内)

祈念碑・長崎の鐘(小倉北区/勝山公園内)

長崎に投下された原子爆弾の第一目標が小倉であったことから、都心部にある勝山公園には、原爆犠牲者の御霊をなぐさめ、平和を祈念するため、「原爆犠牲者慰霊平和祈念碑」や長崎市から寄贈された「長崎の鐘」を設置しています。平成29年春には、平和を祈念する場所として再整備されました。
嘉代子桜・親子桜(小倉北区/勝山公園内)

嘉代子桜・親子桜(小倉北区/勝山公園内)

長崎への原爆投下で亡くなった林嘉代子さんの母親が、娘や一緒に亡くなった女学生の慰霊と平和への願いを込めて植えた「嘉代子桜」に由来する桜を、本市では「嘉代子桜・親子桜」と名付け、勝山公園をはじめ、広く市内小中学校や公園等に植樹しています。